千葉NT中央 - 桜台(森永純氏のポリシー)


 今月28日まで、リコーイメージングスクエア銀座で「森永純の世界 -印画に込められた生命-」という写真展を開催しています。カメラ小僧だったウン十年前に、写真雑誌で見ていた作品をオリジナルで見られただけでなく、森永先生当人にもお目にかかれて、夢のようです。
 「森永純」というと、60年代のドブ川を撮った「河」というシリーズや、その後何十年もひたすら撮り続けたという海の「波」が代表的ですが、その被写体のユニークさから、あまり一般受けするように思っていなかったの本音です。ですが今回、他の内外の作家さんたちより多い来場者、それも意外にも若い方たちが多いのに驚かされました。
 会場にはその「河」と「波」という2冊の写真集を観ることができるのですが、「河」の中に、森永先生ご自身の写真に対する考え方(?)を書かれているのですが、そこにある「社寺や富士山のような被写体そのものの価値が定まってるものは撮れない・・」(文章は正確には覚えていません・・汗)、(価値のない?)評価されていないものをつきつめて撮て行くことから、作品を生みだされるというような、ある意味ストイックな姿勢で写真に取り組んでおられる様子、ポリシーが伺えたのも新たな発見でした。(先日お会いした先生は、とても温和な方で、ストイックなどという言葉はそぐわないのですが・・)
 で、今日写真ですが、森永純の世界に思いを馳せながら撮ってみた一枚です。
by PENTAX FA77mm/F1.8